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生産計画の作成が6時間から1分に!成功の秘訣に迫る!

最適化のポイント

  1. 製造計画表の作成が6時間から1分に短縮!

  2. 最適化アプローチの工夫がカギ!

  3. 現場とのコミュニケーションが成功の秘訣!

導入前の課題

  1. 製造計画表を紙とペンで作成しており、トータル6時間程の時間がかかっていた。

  2. 100種類以上のグレードを扱うため、製造計画が複雑で最適化が進まなかった。

  3. 現場作業長が計画業務につきっきりのため、他業務に時間を割けなかった。

導入後の効果

  1. 製造計画表の作成が6時間から1分に短縮

  2. 多品種の生産計画もスムーズに行えるようになった。

  3. 現場作業長は計画表を作成するのに1分、検証作業含め10分程度で完了。


インタビュー

JNC株式会社は主に機能材料、化学繊維、石油化学、ライフケミカル製品分野で事業を展開しています。これらの事業の他、水力発電も運用しており、電力、エネルギー供給にも強みを持っている会社です。1906年に曾木電気株式会社として創業し、2011年にチッソ株式会社から事業譲渡を受けJNC株式会社が設立されました。

(右:横田様 左:近藤様 中央:原口様)

Jij:今回はインタビューをご快諾いただきありがとうございます。まずは皆様、自己紹介をお願いいたします。

原口様:2023年4月に入社しました。現在の業務は主に組合せ最適化を用いた社内のDX推進を担当しています。

近藤様:2005年に入社し、研究所で計算化学や機器分析に携わりました。現在は研究開発DXをメイン業務とし、人材育成や製造DXにも関わっております。

横田様:DX推進室のマネジメントを担当しています。以前は製造現場でPLCやDCSのシステム構築、上位系の生産管理に携わっていました。2021年7月にDX推進室が立ち上がってからは製造DXの推進を行っています。

Jij:そもそもDX推進室とはどのような部署なのでしょうか?

横田様:AIなどのデジタル技術を活用して従来のやり方を抜本的に変え、新しい価値を生み出すことを目的に様々な課題に取り組んでいる部署です。

Jij:今回のプロジェクトの概要を教えてください。

原口様:現場の作業長が作成する、「製造計画表」作成の自動化です。

Jij:プロジェクトを検討されたきっかけを教えてください。

原口様:製造計画の作成に多大な時間がかかっていたことがきっかけでした。作業長が計画表を紙ベースで作成しており、効率が非常に悪かったのです。製造計画以外の業務、例えば現場の見回りや新しいグレードを試すための計画に時間を割けないことが、現場でも問題視されていました。

Jij:プロジェクトを推進するうえでの課題はありましたか?

原口様:主なボトルネックは、製造計画の複雑さと多品種のグレードを適切に管理する難しさです。単品種の最適化でさえ3時間かかっており、100種類以上のグレードがありましたので、多品種になるとさらに時間がかかるのでは?と頭を悩ませていました。

Jij:ありがとうございます。そのような課題があって、Jijに相談いただきましたが、弊社のことを知っていただいたきっかけはどのようなものでしたか?

近藤様:展示会でJijの技術に出会いました。組合せ最適化計算技術としてのイジングマシンの汎用性に大きな可能性を感じました。論文や技術資料を参考に簡単な問題を解いてみて、実務に適用できるか検討した結果、組合せ最適化に非常に有効であると判断しました。出会ってから2年ほど立ち、生産計画の課題が出てきたときに、お声がけさせていただきました。私自身もプロジェクトが進んでいくのを楽しみにしていました!

Jij:Jijに期待していたことを教えてください。

原口様:今後の部署を超えた横展開も見据えて、社内で最適化プロジェクトを進めていくノウハウを学びたいと思っておりました。

近藤様:期待以上でしたよ!Jijの馬場さん(エンジニア)からもたくさんのアイディアをいただいたので、大変助かりました。思っていた以上にいろんなことができるんだな、と。

Jij:ありがとうございます。弊社エンジニアからのアドバイスで役に立ったものはどんなものがありましたか?

原口様:ノウハウが詰まった定式化のアドバイスをいただきました。私は化学系の出身なのですが、組合せ最適化のプロフェッショナルはこのような考えで問題を捉えているんだなと、理解を深めることができました。また、コミュニケーションも円滑で助かりました。

Jij:ありがとうございます。原口様の方で、JijZept開発から実装までご活用いただいておりました。使用感はいかがでしたでしょうか?

原口様:最初はOpenJij(無償版)を使用していました。JijZeptだと、様々なソルバーをサポートしており、MINLPソルバー等の中から目的に合わせて選べます。本プロジェクト以外にも多くのプロジェクトに使えそうだと感じています。

Jij:ありがとうございます。Jijをご検討いただいた際に、他社サービスも検討されていましたか?

原口様:いくつか検討していました。

Jij:その中でJijに決めていただいた理由は何でしたか?

原口様:OpenJijのチュートリアルがとても分かりやすかったです。私自身、最適化プロジェクトは初心者だったのですが、他社と比べ、最も分かりやすく、導入がしやすそうだと思いました。

Jij:2年越しに思い出していただいてありがとうございます!
プロジェクトを開始する時に、すでにJijのことをよく知っていただいていたので、議論も円滑に進みました。これは一つの成功要因となっています!

Jij:Jijを導入した結果を教えてください!

原口様:多品種の製造計画の立案をわずかな時間でできるようになりました。現場の方が2~6時間かかっていた作業を、最短1分、長くても10分程度にまで短縮することができました。

Jij:とても大きな効果が実現できよかったです!今回のプロジェクトの成功要因は何でしょうか?

原口様:技術的には議論の中で、最適化計算とデータ処理を切り分けることで、全体の計算効率が向上する、という馬場さんのアドバイスがポイントだったように思います。

様々な視点でアプローチのアドバイスをいただけたことはプロジェクトの成功につながっていると考えています。

横田様:あとは、現場とのコミュニケーションですね。課題を感じているのは現場なので、しっかり意見を収集して、我々のチームで反映していく。収集したフィードバックを基に、製造プロセスの詳細な要件や制約条件を最適化モデルに組み込みました。
具体的には、各グレードの変わり目や生産量の変動など、現場で直面する具体的な問題をモデルに反映しました。

原口様:たしかにヒアリングはポイントでしたね。「こういった部分が足りない」「こういった部分を詳しく見たい!」という意見を聞いて、データの可視化を工夫したりしました。

Jij:現場とのコミュニケーションは大事ですよね。よく現場とのコミュニケーションがうまくいかないという会社様も多いのですが、JNC様は、とてもうまくいっているようにお見受けしますが、DX推進室の立場として、DXを進めていきやすいような会社の方針など決まっていたのでしょうか?

近藤様:実は、ここは地道な努力がありました。コネクションをフル活用して、横田につなぎ役として尽力いただいた形ですね。

横田様:まだまだ、「全社でDXを進めていくぞ!」という方針にはなり切っていないのですが、今回のプロジェクトを皮切りに、推進していきたいですね。
やっぱり、現場主導でニーズのあるところに積極的にアプローチすることは有効だと考えています。

原口様:あとは、私たちと現場のITリテラシーの差はどうしても出てきてしまう。ここを埋めるために、現場の方が使いやすいUIを作るなど、工夫をして進めていきたいと考えております。

Jij:コミュニケーションは非常に大事ですよね。今回のプロジェクトで大幅な効率化が実現されましたが、今後の課題や展望ありますか?

横田様:今後はプラントの停止期間の計画や、部分的なプロセスの計画の最適化に取り組みたいと考えています。現場のフィードバックを元に、新たな課題を解決していく予定です。また、全社的なDXの取り組みを進めていきたいと考えています。まだまだExcelでやっている部署もありますからね。

Jij:本日は貴重なお話をありがとうございました。JNC株式会社様のDX推進室における、最適化プロジェクトを導入し、製造計画表作成の効率化に成功した秘訣について詳しく伺いました。今後ともぜひご支援させてください!